目次

○はじめに
○南に開かれた国際性豊かな大学?           ○細菌学教室
○学生と共に                              開講の経過
  1、熱帯医学研究会(熱医研=ねついけん)          創設期
     熱医研とは                           教育
     海外研修                            研究
     その他の研修                         国際活動
     アジア医学生連絡協議会                  未曾有の困難
     峠の茶屋                            同門の人々
     学内外における熱医研の貢献           ○医学部の23年間
     日常の活動                          創設期
     組織運営成功の鍵                      惰性期
     卒業生の近況など                      退廃期
     熱医研への期待                        修復期
  2、ボードセイリング部                       対ラオス保健医療協力
     顧問引継ぎ                          最近の動き
     部員の雰囲気                         宮本孝甫先生
     ダガーに残る部長の申し送り            ○琉大医学部の将来
     対外試合                            目標の設定
     遭難事故                            応用研究に重点を
       1)概要                           人材の確保
       2)事故に至る経過                    琉大医学部の卒業生
       3)遭難確認後の経過              ○特別寄稿
       4)事後の経過                   ○喜びと悲しみ
       5)学生の心身ケア                ○おわりに
       6)報告書の作成
     藤倉久太郎君の人物像
     復活
  3、その他の学生グループ 

読みました >Date: Wed, 14 Jun 2006 18:49:08 +0900

「 孤軍奮闘 」本日、届きました。「医学部の23年間」の章は、一気に読んでしまいました。実名入りで、ダビンチ・コードにも匹敵するほどの臨場感でした。マージャン屋でワイワイ騒いでいたその裏での壮絶な戦い。やはり、岩永先生らしいなと感心させられました。先生のお人柄は、人材育成の結果で明白な結果が出ていますよね。岩永正明先生とお付き合いさせていただいた事を誇りとして語って行きたいと思います。健康には、十分留意して下さい。もっと、もっと書きたい気持ちですが、空腹に負けましたので帰ります。本を戴きました事に感謝いたします。○○○○

『孤軍奮闘』を読了して Date: Sun, 11 Jun 2006 18:02:19 +0900

>岩永先生『孤軍奮闘』を拝読いたしました。期待どおり、いや、期待以上の内容で、一気に読み上げました。先生の23年間の思いと業績がこの本1冊に凝縮されており、このような素晴らしい"退官記念誌"は、今まで見たことがありません。心から敬服いたします。読了後、すぐに考えたこと、それは、「自分は大学でいったい何をしてきただろうか?」でした。正直、岩永先生のやってきたことの1%もやってなかったと、今更ながら、自分の未熟さと思いのなさと勇気のなさに恥じています。しかし、"自分に与えられた使命"は、何とかやり遂げたいと思っています。今の私(その前からも)は、「医学教育」のあり方について心を痛めています。琉大の教育体制は、全国の大学と比べ、大きく後陣を拝しています。今のままでは、これからの時代を生き残ることは至難の業です。何とかしたく卒後臨床研修センターに関わり、それをきっかけに学部教育のあり方に踏み込もうとしていましたが、その壁は破れませんでした。学生達が手記の中に書いていますが、学生たちがやる気を失っていく姿を見ると、とても心が痛みます。特に、「学士入学生」の扱いは、詐欺に値するものと思っています。だから、戦略を変えることにしました。私の立場と実力を勘案したとき、大学の中にいて正面突破で突き進むには、あまりにも時間を要することは明白でした。教授であられた岩永先生ですら、こんなに時間を要したのですから・・・。今在学中の学生たちには、大変申し訳なく思っています。
 学生の一部からは教育体制の悩みを相談される一方で、私に"何とかしてくれるかもしれない"という期待もあったと感じていましたから。大学を去るときに、彼らには頭を下げて謝りました。「申し訳ないが、私には、今すぐ君たちに還元できるものは何もない。」でも、約束もしました。「君たちが一人前の医師になるときまでには、学生や研修医が満足のいく教育が受けられるような環境整備をする。」と。当面は、大学外から、そして、臨床と臨床研修の面から、アプローチしています。その機会を増やしながら、何とか食い込みたいと思います。相手は、巨大組織ですから、一朝一夕にはいきませんが。今でさえ、沖縄は「臨床研修のメッカ」としてもてはやされていますが、私は、それも"バブル"であるとの認識です。"バブル"で終わらさないための戦略を考えています。それも、学部の教育体制のありかたと絡み合っています。で、最終的に、すべては「人に尽きる」、と感じています。組織を活かすも殺すも人、次世代の人を育てるも殺すも人。人材はたくさんころがっています。沖縄には優秀な人がたくさんいます。彼らを 人・材 で終わらせるか、人・財 に変えることができるか、を我々は問われているんだ、と思っています。そういう話を、先日、指導医と研修医の前でお話しさせていただきました。そのためには、私はもっと勉強して、謙虚になって、頑張らなければなりません。"人財"を作りうる教育体制ができあがったとき、沖縄は、名実ともに「医学教育のメッカ」となるでしょう。そのとき、琉球大学にはその先導を切っていてほしいと思います。(しかし、大学のみでは、その実現は難しいことも事実です。)そして、その際には、岩永先生が23年間で創り上げた"人財"が、あらゆる分野において、活躍してくれると信じています。
 そのとき、熱帯医学に関わる"人財"が大学にはいなければなりません。そのときが来ることを信じて、私はそのお手伝いをしていくつもりです。『孤軍奮闘』を読んでますますその意を強めました。ありがとうございます。○○○○

 孤軍奮闘拝読いたしました。Date: Tue, 6 Jun 2006 22:16:46 +

>○○○○です。ご無沙汰しております。孤軍奮闘、本日、頂きました。急ぎの仕事があるので最初はすこしずつ読み進めるつもりでしたが「医学部の23年間」に目を通すと、目が釘付けとなり最後まで一気に読み進んでしまいました。論文ねつ造事件の大体の概略は知っていたつもりですが、改めて失った10年との思いが強くなりました。高須先生を見直しました。斎藤先生の名前が全然出てきませんが、どちら派だったのか気になります。また、大変な時に教室の技官さんをはじめ本当に明るく振る舞ったと思います。頭が下がる思いです。その他に、ボードセーリング部の遭難事故は、病理解剖の時に私はエレベーターで岩永先生や学生と乗り合わせし、霊安室へご案内し、霊安室で泣き崩れる学生をみたときの光景が思い起こされ胸があつくなりました。1年間の休部は大変よい判断だと思いました。休部の間に一時の熱情ではなく、部の存在意義を問いながら再開の日を迎えるべく準備したのは、学生ながら立派だと思いました。その他、カラー写真も拝見しました。私のまわりの医師も多くいて皆楽しそうに学生生活を送ったことを羨ましく思いました。また、特別寄稿の近藤典子さんの送辞は、教官として私も大いに勉強させられました。職業訓練所にならないように、私も含めて人間の修行の場と思って頑張っていきます。孤軍奮闘、これからも何度も読み返したいと思います。よい書を頂きまして本当に有り難うございました。また近いうちにお目にかかれますことを楽しみにしております。 ○○○○

私は23年間勤めた琉球大学を退職した後、先ず在職中の総括集を出版しました。それは学生達と共に過ごした楽しい思い出、ゼロからスタートした研究室の発展経過、そして伏魔殿のような医学部教授会、医学部の運営権を持つ教授会の悪質で薄汚い行動の記録という3部構成になっています。
これは医学部教授会における岩永正明の孤軍奮闘記であり、表題を
「孤軍奮闘」として500部印刷しました。またCD版では全てカラー写真を使用して1500枚作成してあります。CD版はまだ充分にありますのでご希望の方には差し上げます。以下はその表紙と目次ですが、目次の後に読者から寄せられた多数の読後感想からいくつかを紹介しておきます。

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学生が作ってくれた退職記念誌「峠の茶屋」

 

「孤軍奮闘」拝受>Date: Fri, 16 Jun 2006 17:01:06 +0900

>岩永先生
>お元気ですか?>「孤軍奮闘」、本日拝受しました。ちょうど昼過ぎに封を切ったのですが、言うまでもなくいつもどおりの型破りの先生のエッセイ、一気に引き込まれてそのまま読み続け、今は4時半、ほとんど読んでしまいました。前の方を読んだかと思うと後ろの方、行ったり来たりの読み方でしたが、なんと幸せな岩永先生というのが、私の素直な感想です。先生は表題の「孤軍奮闘」をメインテーマに編集されたおつもりでしょうが、実はこの本から浮かび上がってくるものは、学生を初めとして無垢な人々に慕われた先生の半生です。こんな幸せな人生はそうそうあるものではありません。そういう意味で「おめでとうございます」とお送りさせていただきます。大変うらやましく読ませていただきました。さて、ついでに私の近況です。手術は大成功、とくに問題はないのですが、体がいまだにむくんでおり、やけに毎日疲れます。どんな手術も元の体調に戻るには半年はかかるという、友人達の励ましを信じて無理をしないで少しずつ元の体に戻しているつもりですが、あせりますね。取りあえず、エッセイ拝受のお礼まで。○○○○